ストーリー

ストーリー


これは とある星の物語。

その星は、豊かな水と緑に恵まれた奇跡の星の1つであった。
気の遠くなるような長い時の流れの末に、その星の王者として君臨した人類は数々の文明を創造しては滅ぼし、
やがて栄華の黄金期を迎えた。

陸、海、空、星の全てを掌握した人類が向かえた深刻な資源危機。
これを回避する為に新たな資源を求め、
大地の奥底、星の命にまで達するかと思われる深遠まで開拓を進めた人類が見つけた物――

それが全ての始まりだった。

地の奥深くより発掘された、新たな資源。
それはとても小さな不思議な結晶のような物だった。
琥珀のように、何かの紋章にも見えるような様々な形の影を宿したその小さな石は、
人類の歴史に革新的な1ページを加えることとなった。

ごく微小な欠片ですら大きなエネルギーを生み出す事の出来るその神秘の石は、
人類を更なる高みへと導く象徴として"クレスト"と名づけられた。

この新たなエネルギー源は文明に影響を及ぼしただけでなく、人類そのものを新たな進化への道へといざなった。
クレストに触れたある者は未知の知識を、またある者は原始の力を手に入れたのである。
こうして新たな時代を迎えた人類には更なる繁栄が約束されたかに見えた。

しかし――

尽きることの無い人の欲望と、その所業はやがて1つの災いを招いた。
地の奥底、更なるクレストを求めて人々が掘り起こしたもの、一匹の"竜"。
それは絶大な原始の力、純粋なクレストの強大な力を秘めた存在だった。
それすらも自身の為に利用しようとした人々は、皮肉にも自ら破滅への引き金を引くこととなった。

すべてを焼き尽くす勢いで人類に襲いかかった竜。
持てる全ての知識、力を持って対抗した人類。
その両者の衝突がもたらす破壊は、かつてない規模で人々に容赦なく降りかかった。

この人類の存亡をかけた竜との戦いの記録は今はもう定かではない。
ただ、人類はかつての繁栄こそ見る影もないものの、今でもしっかりとこの星に根ざし生きている。
そして、今でも脈々と語り継がれている事がある。

"竜に対抗する最後の切り札として人類は「英雄」にすがった。
英雄たちは、人類の叡智の極みを封じ込めたクレスト(紋章)を創造し、
それを手に竜と戦った"

人と竜の戦いから2000年――

竜の脅威こそ無くなったものの、あれから世界は変わった。
竜の勢力を持った魔物が世界を席巻し始め、人類は徐々に勢力を弱めつつある。
人々は明日の知れない日々に怯え、暗闇の先にある小さな希望の存在を願い、祈った。

「竜の力が世界を覆う時、再び英雄は現れる」

かつての文明と全ての始まりが静かに眠るこの島で、今新たな歴史の1ページが綴られようとしている。
貴方の手にするクレスト。今はまだ、その力を発揮する術を知らないクレスト。
それに秘められているのは過去の記憶か、未来への道標か。
それは戦う為の力なのか、それとも……。

貴方は竜の力を前に、クレストに何を見出すのだろうか……?


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